オリジナル構造部材や高い基本水準で、地震に強いテクノストラクチャー工法。震度7にも耐えうる「強さ」の秘密をご紹介します。
木と鉄の複合梁「テクノビーム」
テクノストラクチャーでは、家を支える大切な梁に木と鉄の複合梁「テクノビーム」を採用。接合部も金具で強化し、ムクの柱の1.5倍の強度を持つ集成材柱で更に耐震性を高めています。
テクノビームとは?
鉄骨を芯材に、上下を木ではさんだテクノストラクチャー工法オリジナルの複合梁です。優れた強度を誇ります。
同サイズの木製梁と比較すると、曲げ強度3倍以上、たわみ量約1/4以下。強さに加え、安定した品質を保つ先進の「テクノビーム」が、地震や台風に強い新しい木の住まいを支えます。
長期荷重に耐えられる高耐久性能
軸組構造の建物の重要な構造材である梁は、荷重により若干のたわみが生じます。特に木製梁の場合は、樹種、乾燥度合い、筋や割れの状況によって強度や品質のバラツキが大きく、ズレやキシミなどの原因となります。また木製梁は長期間荷重がかかり続けると、たわみ変化量が年々増えていくクリープ変形という現象が起こり、これにより引き戸の開閉がしにくくなるなど、住宅に様々な不具合が生じます。
しかし、鉄筋を芯材としたテクノストラクチャーでは、このクリープ変形がほとんど進行しません。木質構造設計基準では木製梁のたわみ量を、柱間の距離の1/300と規定されていますが、テクノストラクチャーではより構造の安全性に配慮し、床棟と根太のたわみ量を1/600以下と設定し、たわみの量を半分以下におさえる設計にしています。
オリジナルのテクノ接合金具
木と木をつなぐ一般的な方法である「ほぞ加工」。この方法は有効な手段である反面、地震など大きな力が加わった場合、接合部に損傷を受けやすいという弱点があります。 そこでテクノストラクチャーでは、断面欠損を最小限に抑え、かつ接合強度を高めた「オリジナル接合金具」を開発し、住宅の強度を高めています。
ボルトによる梁と梁の接合
テクノストラクチャーではテクノビーム同士の鉄骨部をテクノ接合金具(高耐久亜鉛めっき銅版)とボルトで締め付けるボルト接合を採用し、強度を高めています。
ドリフトピンによる柱と土台、梁と柱の接合
柱材と、梁や土台との接合には、ドリフトピン接合を採用して、柱の引き抜き強度を飛躍的に高めています。 テクノストラクチャーの柱の引き抜き設計強度は、一般的な木造接合金具を使用した場合と比べ、約3倍の引き抜き強度があります
その他の接合部
ドリフトピン接合以外の部分も、柱・梁・筋かいなどの主要構造部の接合に、オリジナル接合金具を使用。 テクノビーム同士の鉄骨部は、かね金具とボルト4本で締め付けるボルト接合を採用し、強度を高めています。
テクノストラクチャーの木部分
集成材がムク材の約1.5倍の強度を発揮
テクノストラクチャーでは、優れた強度と耐久性を持つ構造用集成材柱を採用しています。集成材は、木の筋や割れなどをできるだけ取り除き、特殊な接着剤で接着することによりつくれられた建材です。自然素材でありながら工場生産による均一の高品質を実現し、同寸法のムク材の約1.5倍の強度(引張強度)を誇っています。
床束の腐食・白アリ被害を防ぐ鋼製の「テクノ束」
床束とは床下で住まいの足元を支える大切な部材です。一般的に使用される木製の床束は湿気に弱く、腐蝕や白アリ被害のおそれにあるため、テクノストラクチャーでは鋼製の床束「テクノ束」を採用しています。